放射線科では放射線あるいは、磁気を使用した機器により、検査を行っています。
全ての機器がデジタル化され、医療被曝の低減、検査の迅速化、診断価値の高い画像を提供するように努めています。
- ■方 針
- 最先端の医療機器で人に優しい高度な医療を展開できるよう心掛ける。
患者さんの立場に立ち検査環境に気をつけ、検査の質の向上に努める。
最新機器
- ■MRI[1.5T Open Bore MRI Vantag e Tian™]
- 患者さんがMRI検査をためらう理由のひとつに閉所による不安がありますが、当院が導入したMRIは71cmもの大きな開口径が特徴です。
閉塞感や不安を出来る限りやわらげ、大柄な患者さんにも安心して検査を受けていただける環境を提供します。
また、最新の非侵襲テクノロジーで、造影剤を使わず、血管や脳脊髄液の形態を可視化します。
静音化機構による静かな検査環境も安心です。
- ■CT[64列マルチスライスCT Aquilion™ CXL Edition]
- 患者さんにやさしい寝台設計と72cmの開口径で窮屈感をやわらげた64列マルチスライスCT。180cmもの撮影範囲で、向きを変えることなく全身を撮影できます。
高速撮影で、検査による拘束時間や息を止める時間を短縮し、低被爆でありながら高画質で、診断から治療効果の観察、フォーローアップまで、さまざまなニーズに対応しています。
- ■透視室
- 透視室には、最新の多目的デジタルX線システムが設置されており、高精細で大視野のFPDをそなえ、消化管検査、血管造影、整形領域の検査撮影と幅広いニーズに対応しています。
また、低線量撮影やあらゆる入室状態に対応する昇降寝台、安心起倒モードと患者さんにやさしい装置となっており、術者も思いのままに視点をコントロールできスムーズで的確な検査を支援します。
- ■乳房撮影[マンモグラフィ]室
- 乳房のエックス線撮影のことを、マンモグラフィといいます。乳房は柔らかい組織でできているため、専用のエックス線撮影装置を使用します。
マンモグラフィは、乳がんをはじめ乳房にできる病気をほとんど見つけることができます。特に、しこりとして触れない早期の乳がんのサインである石灰化を鮮明に写し出せるのが大きな特徴です。
当院では、女性スタッフが対応し、女性患者さんが抱く不安や緊張を少しでも軽減できるように取り組むなど、安全かつ安心な検査を行っております。
- ■BMD[骨密度測定]室
- 骨密度測定とは、骨の中にあるカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分がどのくらい量があるのかを計測するものです。
当院の骨密度測定は、精度の高いX線を用いたDEXA法を採用したGE横河社製のPRODIGYを使用しています。測定時間は、腰椎、股関節の測定で、約3分と簡単なものとなっています。
また、測定値は、専用のコンピュータに入力されている年齢に応じた正常値と比較して、骨密度がどのくらい減少しているかを判定します。これらの測定、解析作業をすべて含めて、約15分程度ですみますので、その日のうちに結果を出せます。
主な健診内容
- ■胸部レントゲン
- ■マンモグラフィー
- ■内臓脂肪測定(CTによる測定)
当院での検査の実績(2011年)
一般撮影(透視含む) | 13,474件 |
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C T | 2,313件 |
MRI | 1,853件 |
エコー検査
エコー検査は体外から専用の機器にて超音波をあて、その反射波で体内組織の状態を視覚化する検査です。
当院では主に腹部や心臓の検査に使用します。エコー検査の利点は放射線を使用しない事や切らずに検査が行える為、患者さんの体に負担がかからない点が挙げられます。
高気圧酸素療法
大気圧よりも高い気圧環境の中で、酸素を適用することにより病態の改善を図ろうとする治療です。
主な効果としては、「体内(血液中)の酸素量を増加させ、生体内の低酸素症の改善効果」、「酸素の抗菌作用を利用し、細菌の発育を阻害する抗菌効果」、「生体内にできてしまった気体を圧縮し、再溶解することにより末梢循環の改善をし、組織の浮腫を軽減させる生体内気体の圧縮・溶解効果」があります。
当院での治療対象となる主な疾患
- ■腸閉塞(急性麻痺・癒着性腸閉塞)
- ■重症感染症(ガス壊疽等)
- ■急性脳浮腫(脳出血などの急性脳血管障害を原因とし、脳浮腫を認めたもの)
- ■急性脊髄障害や難治性脊髄・神経疾患
- ■難治性潰瘍や難治性慢性骨髄炎など
当院では、高気圧酸素治療装置の操作及び保守管理を行う技術に関して一定の能力をもつ、臨床高気圧酸素装置操作技師を配置し、患者さんの安全を十分配慮した上で治療を行っております。
診療情報システム群
電子カルテを中心とし、医事会計システム、放射線画像システム、エコー・内視鏡画像システム、心電図波形参照システム、調剤支援システム、栄養管理システム、診断書管理システム等を相互に連携させ、院内スタッフ間での情報共有を図ることで、チーム医療のさらなる向上を目指しています。